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受動態の基本、現在系/過去系

受動態と能動態の比較、現在系と過去形の受動態。
受動態を使うべき場面。

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要点

受動態は主語の対象が、他人や環境から影響を受ける側であることを示す
受動態はbe動詞+過去分詞で表現

受動態の反対は能動態と言う

受動態と能動態の比較、現在系/過去形の受動態

主語が影響を与える側ではなく、影響を受ける側である場合受動態という文法を使う。

受動態は、be動詞+過去分詞で表現する。

現在形の受動態

現在形の受動態は次のようになる。
Tanaka
is loved
by everyone. = 田中は皆に
愛されている
田中が誰かを愛すのではなく田中が愛されている状態を表現している。

影響を与える側(ここではeveryone)は、その直前に前置詞の「by」を付けて文を作ることが多い。
影響を与える側が人ではなく道具である場合、「with」が選ばれたりする。
この辺りは前置詞それぞれの特性を理解する必要がある。
Tanaka trained
with
dumbbells. = ダンベル
によって
鍛えられた田中。

受動態の反対は能動態で、これまで学んだ一般的な英文のことを言う。
仮に先程の英文を全く同じ意味で能動態で表現すると次のようになる。
[受動態]
Tanaka
is loved
by everyone. = 田中は皆に
愛されている

[能動態]
Everyone
love
Tanaka. = 皆は田中を
愛している
主語が入れ替わったのに加え、be動詞が消えている。

さらに動詞も過去分詞から現在形に変わる。

過去形の受動態

受動態を過去系にしたい場合、be動詞を過去形にする。
Tanaka
was loved
by everyone. = 田中は皆に
愛されていた
これを能動態にすると次のようになる。
Everyone
loved
Tanaka. = 皆は田中を
愛していた
主語が入れ替わり、be動詞が消えている。

動詞の「love」は過去形と過去分詞が同じ形なので変化がない。
もし過去形と過去分詞が違う形なら、動詞も変更する必要がある。
[受動態]
The wine
was drunk
by him. = そのワインは彼に
飲まれた

[能動態]
He
drank
the wine. = 彼はそのワインを
飲んだ

受動態には、日本語訳するときに直感的ではないものがある。
The singer
was killed
by accident. = その歌手は事故によって亡くなった。
killedは「殺した」という意味なので、その受動態は「殺された」の意味になりそうだが、一般的にbe killedは「亡くなる」という意味になる。

受動態を使うべき場面

能動態だけでも受動態の文とほぼ同じ意味を伝える事はできる。
しかし話のどこに重点を置くかで、受動態を選択した方が適切なことがある。

話し手がどちらに関心を持っているか


Tanaka
is relied
on by his soccer team. = 田中は彼のサッカーチームでは
頼りにされている

The soccer team
relies
on Tanaka. = そのサッカーチームは田中を
頼りにしている
話し手の関心が田中に向いてる場合、上の文では受動態を使う方が正しい。
仮にサッカークラブの記者でチームの方に興味があるなら能動態が正しい。

英語では、話の重要な部分ほど文頭に持っていく文化がある。

影響を与えたのが誰か分からない

もし目の前に年代物の時計があり、その時計が誰によって作られたか分からない場合があったとする。
この場合受動態を選択すると簡潔で分かり易い。
This clock
was made
about 100 years ago. = この時計は100年ほど前に
作られた

もし能動態にする場合次のようになる。
Someone
made
this clock about 100 years ago. = 誰かが100年ほど前にこの時計を
作った
特にいらない情報が増えて冗長になっている。

影響を与える側が周知されている

影響を与える側が十二分に周知されており、その存在を殊更強調する必要がない場合、受動態の方が簡潔。
The first Mario Bros.
was released
in 1983. = 初代マリオブラザーズは1983年に
発売された
一般にマリオは任天堂の作品と周知されているので、ここではその存在さえ明言していない。

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