英文を主語/動詞/目的語/補語/修飾語の文型要素に分解。
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中学英語では英文を文系要素に分解することを真っ先に覚えさせられる。
この教育については賛否あって、5つの文系要素に分解するのは無理があるという人もあるが、自分は実際分かりやすいと思う。
要点
英文は主語/動詞/目的語/補語/修飾語の5つの文系要素に分解できる
英文の分解について
英文には視点によって様々な分解方法がある。
その中でおそらく最も重要と思われる分解方法が、主語/動詞/目的語/補語/修飾語の5つに分解する方法。
この分解方法の知識は、日本の英語教育でよく使われるSVOやSVCなどの基本5文型を学ぶ際の必須知識になる。
例えば「彼は平日はバスを運転している」という日本語を英語に訳し、更に分類すると次のようになる。
具体的にそれぞれの要素の説明すると次のようになる。
文によっては主語と動詞しか存在しなかったり、シチュエーションによっては目的語だけ、動詞だけなど単体の構成もありうる。
それぞれの要素を詳しく
主語は人物である可能性もあるし、動物である可能性もあるし、物である可能性もある。
Humans
eat cows. =
人間
は牛を食べる。
Cats
eat fish. =
猫
は魚を食べる。
Erasers
eat graphite.. =
消しゴム
は黒鉛を食べる。
更に広げて、主語が物質ではなくふわっとした概念である可能性もある。
Happiness
spreads in my heart. =
幸福
が私の胸に広がった。
主語が単語ではなく、複数の語を重ねてやたら長くなることもある。
この場合、どこからどこまでが主語なのか最初の内は判断が難しい。
The famous red-bearded historian
began to speak. =
その有名な赤ひげの歴史学者
は語り始めた。
動詞の場所(ここではbegan)が分かれば、その手前がなんとなく主語かなと判断は出来る。
形式主語という、特殊だが割とよく使う文法もある。複雑なので最初は習得しなくて良いかも。
形式主語の英文では、同時に意味上の主語も文の中に隠されている。
It
is important
to study English
. =
英語を勉強すること
は重要なことだ。
最初のIt(それ)が形式主語で、to study English(英語を勉強すること)が意味上の主語になる。
機械的に直訳すると「それは重要なことだ、英語を勉強することは」となるが、違和感があるので形式主語は訳さないことが多い。
動詞と言うと物理的な行動を想像しがちだが、英文における動詞は感情や思考も含まれる。
Mariko
kicked
a soccer ball. = マリコはサッカーボールを
蹴った
。
Takashi
loves
cats. = タカシは猫を
愛している
。
Jhon
hesitated
to eat natto. = ジョンは納豆を食べるのを
躊躇した
。
特殊なのがbe動詞で、これはどう考えても動詞には見えないけど分類上動詞になってる。
He
is
a doctor. = 彼は医者
です
。
be動詞が出る文は必ず「主語>be動詞>補語」という並びになるので分類はしやすい。
日本語に訳した時に「主語=補語」となる文で、その繋ぎの「=」の部分がbe動詞の役割となる。
be動詞を日本語に訳すとき、「~です」や「~だ」と訳すことが多いので、上の翻訳もそれに倣ってる。
しかし学者によってはbe動詞に対して無理に日本語を割り当てるべきじゃないという意見もある。
動詞の直後に続き、その動詞の目的となる対象が目的語になる。
5種の文型要素の中で最も判別が難しいのがこれ。
下の2つの例文では、「蹴った」の対象が「サッカーボール」、「愛している」の対象が「猫」でそれぞれ目的語になる。
Mariko kicked
a soccer ball
. = マリコは
サッカーボール
を蹴った。
Takashi loves
cats
. = タカシは
猫
を愛している。
一見単純なルールに見えるが、次の一文では何と目的語が存在しない。
Jhon hesitated to eat natto. = ジョンは納豆を食べるのを躊躇した。
「躊躇した」の対象は「納豆を食べる事」だが、「hesitated(躊躇した)」は自動詞になる。
動詞には
自動詞と他動詞
という分類があり、自動詞は後ろに目的語を必要としない。
では「to eat natto(納豆を食べる事)」の分類は何かというと修飾語になる。
この辺りは結構見分けるのが難しい。
補語を見分けるのは比較的簡単で、まずbe動詞の後ろに来るのは補語である。
He is
a doctor
. = 彼は
医者
です。
We are
Japanese
. = 私たちは
日本人
です。
be動詞は以下の5種しか存在しないのでとても楽。
古英語では「art」というbe動詞もあったが現在では完全に廃れたので気にしなくて良い。
稀にファンタジー作品の呪文の詠唱とかで出てくる事はある。
例外的に「became(~になった)」や「looked(~のように見えた)」など一部の動詞は、be動詞ではないが後ろに補語を取る。
He became
a doctor
. = 彼は
医者
になった。
He looked
sad
. = 彼は
悲し
そうに見えた。
いずれにせよ、動詞の前と後ろが=で結べそうな時、補語である可能性が高い。
一般的な動詞の場合、動詞の前と後ろを=で結んでも違和感が出る。
Mariko kicked a soccer ball.
マリコ=サッカーボール
タカシ=猫
修飾語は文系要素に対して補足情報を継ぎ足す。補足に過ぎないので丸々削っても英語の意味は通じる。
下の文で言うと「平日は」という部分が修飾語になる。
He drive a bus
on weekdays
. = 彼は
平日は
バスを運転する。
"on weekdays"の修飾語が補足しているのは"drive"という動詞になる。
対象の修飾語が何を補足してるか分からない時は、とりあえずそれぞれの語と繋げてどれが一番しっくり来るか考えると良い。