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品詞も学者によって定義が違うので断定しづらいが、概ね日本語も英語も10種類に分類されている。
ただしその中身は結構違う。
要点
日本語の品詞10種
品詞とは、その単語が文中でどのような役割を持つかを分類したもの。
日本語の場合、品詞の種類は(諸説あるが)10種とされている。
名詞や動詞のように普段から意識できるている物から、連帯詞や副詞のように例を出さないとパッと浮かばない物もある。
形容詞と形容動詞などは「それ分ける必要ある?」という感じもする。
実際海外の日本語の授業では、この2つは同じものとして扱うらしい。
学者によっては形容動詞を削除して日本語の品詞は9種とする説もある。
広辞苑などでは形容動詞を削除した上で、逆に「代名詞、接頭語、接尾語、枕詞」を追加して13種になっている。
ともあれ日本で生まれ育った人間なら、このような品詞の分類を意識しなくても自然に日本語を操ることが出来る。
連帯詞と副詞の使い分けなどもたぶん頭で考えながら行っている人は居ないと思う。
「だいぶ田中」「いわゆる逃げる」などの表現は、頭を使わなくても直感的におかしいのが分かる。
英文10種類の品詞
英語の品詞の種類も日本語と同じ10種だが、やはり内容は結構異なる。
具体的には「形容動詞、連帯詞、助詞」がなく、代わりに「代名詞、前置詞、冠詞」が存在する。
他の品詞に関しても、名前は日本語と同じでも分類の仕方が異なることが多い。
日本語と極めて違うところは、
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で解説した通りやはり助詞がないことで文の構成の自由度が低いところ。
冠詞
も日本語には全く存在しない概念な上に、日本人からすると本当に必要なのか疑問に思うものもある。
下は例として、英語の一文を品詞で分解したもの。
A
man
with
beard
shouted
fast,
"Liar!".
= ひげを生やした男が「嘘つき!」と早口で叫んだ。
1つの単語は複数の品詞を兼ね備えている場合がとても多い。
例えばhomeには「家」という意味と「我が家へ」という意味がある。
「家」の意味で使う場合は名詞に、「我が家へ」の意味で使う場合は副詞か形容詞となる。
ほとんど同じ意味でも修飾先が異なると品詞が変化する場合もある。
Tanaka
is
fast.
= タナカは速い。
He
is
fast.
= 彼は速い。
上の例ではfastが主語である名詞や代名詞を修飾してるので、fastは形容詞になる。
He
speaks
fast.
= 彼は速く喋る。
上の例ではfastが動作を修飾してるので、fastは副詞になる。