動名詞とは?to不定詞との比較。
現在と過去を表す動名詞。名詞にしか変化できない動名詞。
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要点
動名詞は動詞を名詞化し、文中の主語/補語/目的語になる事ができる
動名詞の文中での活用
動名詞とは動詞と名詞化した語のこと。「動詞の原形+ing」で表現する。
形だけ見ると
現在分詞
と全く同じなる。
動名詞は、文中で主語/補語/目的語の役割を果たす。
Drinking
may kill you. =
飲酒
は君を殺すかもしれない。
上では「飲む」という動詞から「飲むこと」という名詞に変化している。
動詞は英語では主語にできないが、名詞化することで主語に置くことができる。
他にも名詞化によって文中の目的語や補語となることもできる。
I enjoyed
watching
YouTube. = YouTubeを
見るのを
楽しんだ。
上の文は「enjoyed」という他動詞の目的語に「watching」が置かれている。
動詞を名詞化させるという意味で、
to不定詞
と一部活用が似ているが、両者は明確に使い方が異なる。
時間から見るto不定詞との違い
一般にto不定詞は先の目的、動名詞は現在や過去の出来事を表現するのに使う。
下は簡単な比較。
[1]
I
like to buy
watches. = 時計を
買うのが楽しみだ
。
[2]
I
like buying
watches. = 時計を
買うのが好きだ
。
[3]
I
liked buying
watches. = 時計を
買うのが好きだった
。
この時間的な感覚の違いから、似たような文でも全く違う意味なってしまうことがある。
[1]
I stopped
to smoke
. =
タバコを吸うために
立ち止まった。
[2]
I stopped
smoking
. =
タバコを吸うのを
止めた。
[1]の場合、to不定詞はまだ起きていない先の目的を表しているので、タバコはまだ吸っていない。
つまり文脈からして、[1]の「stopped」は他動詞としての「~を止めた」ではなく、自動詞としての「立ち止まった」だと推測できる。
結果的に[1]と[2]は全く違う意味の文章になってしまっている。
名詞にしか変化できない動名詞
to不定詞は名詞、形容詞、副詞に変化することが可能となっている。
対して動名詞は名詞にしか変化ができない。
〇
I love sports
to make
health. = 健康を
作ってくれる
スポーツが好きだ。
✖
I love sports
making
health.
[1]の文はto不定詞の形容詞的用法で直前の名詞を修飾している。文法として正しい。
一方[2]の文は間違っていて、動名詞は形容詞的用法を使うことができない。
しかし動名詞は、単純に活用の幅がto不定詞より狭いわけではない。
to不定詞には出来ない活用の仕方もある。
He won the game without
practicing
. = 彼は
練習
もせずにゲームに勝った。
動名詞はto不定詞と違い、前置詞の後に続けることができる。
to不定詞の場合、「without to practicing」のようには続けられない。