完了形の概要

関連ページ 参考URL 完了形は英語の重要な文法だが、この概念は日本語にはないので意味を把握するのは難しい。
日本語には訳されないこともある。
例えばここに「仕事を終えた」と「仕事を終えたので少し休んでいる」という日本語が2つある。
日本人からすると前者の「終えた」も後者の「終えた」も同じ過去の話だが、英語に訳す際は違いが生まれてくる。
文法としては前者の青文字部分が過去形、後者の青文字部分が現在完了形になる。 英語の過去形の文とは、現在とは離れた過去のぼやっとした一定区間の話をしている。
対して現在完了形の文とは、過去におきた事柄が今現在まで色濃く影響を残しているときに使う。
「仕事を終えたので少し休んでいる」という文からは、休む直前までずっと仕事をしていた状況が読み取れる。
このため英文では「仕事を終えた」の部分を現在完了形で訳すのが適切になる。
完了形は大きく現在完了形と過去完了形と未来完了形の3種類ある。(一応応用として 完了進行形 というのもある)
現在完了形が過去から現在付近の話であるのに対し、過去完了形は大過去からある一点の過去までの話となる。
未来完了形は、未来のある一点をそれ以前の時間とをつなげる時に使う。
どの完了形も文法としては 過去分詞 を利用する。
現在完了形は「have+過去分詞」、ただし主語が三人称単数の現在完了形は「has+過去分詞」に変化する。 過去完了形は「had+過去分詞」で表現する。
過去完了形は通常、具体的な過去の一点を指定しないと使うことがない。
未来完了形は推測の意味がある 助動詞のwill を併用して「will+have+過去分詞」で表現する。
過去完了形と同じように具体的な未来の一点を指定する必要がある。
助動詞 は本来、1つの節に2つ出すことは出来ない。
willが助動詞なのは勿論、完了形のパーツとしてのhave/has/hadも実は助動詞としてカテゴライズされている。
一見アウトだが未来完了形の「will have」は例外的に文法として許されている。
完了形で否定文と疑問文を作る際のルールは、助動詞のルールと大変似ている。
未来完了形だけ少し特殊になる。
現在完了形と過去完了形の否定文は、have/has/hadの後にnotを付けて表現する。
未来完了形の場合は「will+not+have」とつなげる。 現在完了形と過去完了形の疑問文は、主語の前にhave/has/hadを持ってくることで表現する。
未来完了形の場合は「will+主語+have」とつなげる。 完了形はよくhave/has/hadの部分が短縮されて表現される。
'veに関しては唯一無二だが、'sと'dは他にもこの短縮をする語があるので注意が必要。